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土田のデジタル
終盤の思考(土田のデジタル)
38.下家への対応(約4分10秒)
ここでは、終盤における下家への対応について解説します。
下家への対応をあまり考えない人が増えてきています。何を鳴かれるか分からないからキリがないという考え方は、言い分としては十分に正しいことだとは思います。しかし、腕を上げたい、強くなりたい、勝率をアップさせたいなら、やはり下家にチーされるということをいつも意識したほうがいいです。
特にリーチがかかったとき、さらには親が下家のときです。プロの対局でもよくあります。例えば、下家が萬子の一色をやっているところで、他の人から切りでリーチがかかりました。振り込みたくないがためにを合わせ打ちし、下家にチーされてチンイチを和了られてしまう。この様なことはよくあります。
下家に鳴かれるかどうか、鳴かれてよいかを考えましょう。下家の点数がない、親ではない、高そうな気配ではないといった分には、考える必要はありません。しかし、自分が弱っていて、下家に点数がたくさんある、親である、トップであるといった時は、安易な合わせ打ちをしてはいけません。特に、自分がやめているときの15巡目以降は慎重に対応しましょう。
手牌に安全牌のがあるにも関わらず、今通ったを合わせ打ちして、下家の親に鳴かれてテンパイを取られるようなことがあってはいけません。その後、連荘して4000点オール、6000点オールというようなことも起き得ます。ここは我慢してを切るぐらいの麻雀をしたほうがいいです。後になって手詰まりしたくないから、今のうちに通った牌を切っておく、という考え方は非常に常識的ですが、麻雀能力を1段上げたい人は我慢してください。下家が降りているようであれば何を切ってもいいですが、苦労しながらでも、少し強い牌を切り、前に出てきているようなときは我慢しましょう。特に15巡目以降の終盤は力が問われます。