手牌は手広く構えたいですが、場面が煮詰まってくると、いつ立直がかかってくるか分かりませんので、押し返す力が手牌には必要です。安全牌が1枚あれば、気持ち的にも押し返しやすくなりますし、まず立直、一発をしのげます。2巡目以降は手牌の形が良ければ攻めますが、安全牌を切って立直といければ一番良いです。中盤の8、9巡目以降の安全牌の抱え方は、一つのテクニックです。早くに安全牌を抱え過ぎるのは、弱気ですし、手狭になります。安全牌を1枚残すということは12枚で戦うということですので、それなりの勝算がなくては残せません。
手牌にドラはなく、は安全牌とします。1・2・3の三色模様の手牌です。を切れば、かが3枚になるか、をもう1枚使える分、若干の受けの広さがあります。しかし、ここは安全牌を1枚残して、安定感のある待ちと待ちにしたいです。聴牌する枚数は少し減りますが、後々、3枚あるが相手に当たりかねません。
例えば、次にが入り、三色が確定し、でロンと言われたら、後味が悪いです。これは一つのチャンス手ですから、を残してを1枚切るデジタル的な打ち方が良いです。攻守のバランスを取るには、中盤に入ったら、安全牌を残してもいい手牌かどうかを確認しましょう。
ドラはです。平和形のドラ赤の一向聴です。安全牌のをこのまま切り、との暗刻の可能性を残したいところですが、中盤で手を広げ過ぎてしまうと、ぶつかり合ったときにロンされてしまいます。を1枚切っても、待ちの好形です。やが3枚になる可能性を追いかけるより、安全度も少し考えましょう。この打ち方が、勝率を高めていく形になります。
タンヤオ、平和、三色形の一向聴です。やといった牌は暗刻になりづらく、また、相手に非常に必要とされやすい牌ですので危険です。
を切った形です。6・7・8のタンヤオ、平和、三色の一向聴で構えておいたほうが安心感があり、押し返す力も手牌に加わってきます。
を切った形です。相手からリーチがかかり、で当たると悔やまれます。私的なデジタルでは、中盤でこれだけ手が整っているのであればチャンスです。押し返す意味を込めて、の安全牌を残して、を打ちましょう。これが安全牌残しの典型的な手牌です。