これから説明するチーやポンをしていない状態を、門前(メンゼン)と言います。13枚を自分の力で揃え、和了り牌も自分の力でもってくると、メンゼンツモという役になります。
麻雀は、自分の力だけで完成させることは難しいです。相手3人の力を借りながら組み合わせを作る方法が、チーとポンです。
ポンは、同じ牌2枚を持っている時に、他の人が捨てた牌を使って3枚に揃えるときに使う手段です。ポンと言って、捨て牌をもらいます。どの種類の牌でもポンできます。例えば、を2枚持っているときに、誰かがを切ると、ポンと言うことでもらえます。ポンと言ったら、手牌のを見せ、牌をもらいます。組み合わさった3枚は手牌の中に入れず、相手に見せたままにします。見せ方は、もらう人の位置により変わります。
:右側の人からもらった場合
:向かい側の人からもらった場合
:左側の人からもらった場合
このように、誰からもらったか分かるようにします。
次に、チーを解説します。チーは、順子が揃う一歩手前の形、塔子(ターツ)を順子(シュンツ)にするときに使う手段です。チーと言って、捨て牌をもらいます。自分の左側の人が切った牌でのみ使える手段です。ポンは誰からでもできましたが、チーは自分の右側の人や向かい側の人からはできません。チーで出来た組み合わせは、相手に見せたままにします。
:を持っているところから、をチーした場合
:を持っているところから、をチーした場合
このように、チーした牌は必ず左に向けて、分かるようにします。
役がないと和了れませんから、最初のころは、役牌をポンするようにしましょう。役牌は三元牌と場風か自風の風牌です。ただ組み合わせを増やすだけのチーやポンをしてはいけません。
の役があるので、和了れます。
役がないので、和了れません。
2から8で出来ていて、タンヤオの役があるので、和了れます。
チーやポンをすると、リーチをかけられなくなり、裏ドラを見ることもできません。さらに、メンゼンツモの役もなくなるので、むやみにしないようにしましょう。