打ち手の心は捨て牌に出ます。河は心の鏡という言い方もしますけれども、捨て牌をする動作、所作にも心の鏡があると見て間違いありません。つまり、捨て牌をするとき、調子が良くないときのトーンと、調子が上がってきたときのトーンというのは変わります。それから、捨て牌をきれいに手直しします。乱れないように切るのが普通ですけれども、捨て牌に少し乱れがあったときにはすぐ直して手を引っ込めていくというような丁寧さが加わってきます。間が空いたりしないできれいに並んでいきます。
それから、調子があまりかんばしくないときは河1段が7枚に長くなったりしますが、調子が上がっている人は気持ちが整っていますから、そういうところも注意が行き届きますので、きれいに、気持ちよく、良いテンポで捨て牌を並べていきます。